バリ旅(バランガン編)
至福のウブドでの時間は過ぎさり、娘たちは帰国の途につき、私達二人は新たなる旅へ。
悩んだ末に選んだ先は「バランガン」。大好きなウルワツ近くの宿も探したのですがどこも空室はなし。
選択条件は
①素敵なプールがある
②清潔なベッドとバスルーム
③ホットシャワーで出る
④海まで自力でいける
⑤食事が美味しい
⑥静かな場所
⑦ヨガスタジオが近い
この7点で探したところ「バランガン」という場所にある「Balangan Sea View Bungalow」を選びました。バランガンと言えば元プロ野球選手の新庄が住んでいた場所。
バリ島の西海岸に位置し夕日がとってもキレイなところ。
ご覧のとおりサーフポイントは目の前。話には聞いていましたが高速のレフトが割れています。白い砂のビーチが広がります。ビーチの幅は400mくらいでしょうか。左の崖上にはニュークタゴルフ場。右の崖は夕日のビューポイント。夕方になると毎日たくさんの人たちが夕日を楽しみにきます。
そして気に入った一つのポイントが
ホテルの前ののっぱらには毎朝放牧されている牛がやってきます。とってものどかな雰囲気。
朝はこの牛たちの間を縫ってビーチまで下りてゆくのですが、牛たちも私と同じ道を歩いてビーチまで下りていました。
「カランコロン」と首の鈴がなります。上の写真で牛にひもがついているのがお分かりかと思います。そのヒモの先は手前の草に結んであるだけ。
「意味あるのか?」草のないところでは直径30㎝くらいの石に巻き付けてあるだけ。「意味あるの?」
それがこの牛たち巻き付けてある草と石から離れようとしないのが不思議。
私達はバンガローではない部屋にしました。天蓋付きのベッド、ミニ冷蔵庫、エアコン、ホットシャワーと古いが清掃されているお部屋と基準を満たしていました。
ただ一つどうしようもないのですが、プールの水温が高すぎでした。私はタラソテラピー施設でプールでの運動指導を長年行っていたので水温はだいたいわかります。35℃あります。
夜になっても落ちません。
ここでも食事はとても美味しく朝は5種類から選べます。私はだいたいどこにいても目玉焼き。
この島の目玉焼きは私の好みなんです。黄身までしっかり火がはいったものが好きなんです。
海と空と牛を見ながらの朝食。とても穏やかな時が流れます。
写真正面に見えるガゼボーには夕方になるとローカル達がお酒片手にバイクでやってきては夕日を見ながらその日の疲れをいやしています。
朝になるとみんな自由にヨガを始めます。
これが美味しいこと。ココナッツ。飲んだ後はナタデココをスプーンでほじくって食べるのですが、とても栄養があり夏バテを防ぐそうです。ビール飲まないときはココナッツです。
朝・昼・夕方と3回のサーフィンは体にこたえると思ってしまいますが、海水温が高すぎるので1時間が限界です。1時間もすればのぼせてしまいます。だから3回入っても3時間くらいです。
宿が近くなければこうはいきませんね。
海は透明度は高く高水温。中央には小さな川がありその近くは海底も砂でした。
波は噂とおりの高速レフト。スクールやガイド付きのサーファーも沢山いました。滞在中は波は大きくならなかったので皆楽しくサーフィン。
以外だったのがここでも女性が半数くらい。ヨーロッパ系のツーリストが多いです。
私はスクールから離れた左の崖のほうで楽しみました。早くテイクオフしないと先が崩れてしまう波です。バリ島はこのタイプの波が多いかもしれませんね。そしてロングボードが多数をしめていました。
今回持参したのはこの2本。3SurfboardsのISOとScooterⅡ
使ったのはほとんどISOでした。波が早いのでテイクオフを早くし、細かいボードコントロールで波のハイラインを走らなくてはならいのでノーズは細いほうが私には良かったです。なぜなら75キロ以上あるヘビー級サーファーなので。多分60キロ代であればScooterのほうがより走れるかもしれませんね。
バリ島に来ておろしたISOですが既にバランガンに付くころにはボコボコです。しかも、2日目の朝に前夜の雨で海に流れ出した流木にあたってしまいボード破損。でもそれで済んでよかったです。
流木と言っても小さいものから巨大な倒木まで。それがセットの波にもまれて波待ちしているところへ押し寄せてきます。
いつもより深くドルフィンしないと流木にヒットします。
海から上がればプールとビールでゆっくり。
ここバランガンは海とプールだけではありません。
車で20分ほどのところにヨガ&カルチャースタジオがあります。私と朋子先生は予約を取りヨガを体験しに行ってきました。
La Tribu Baliはヨガをはじめ、ヒーリング教室や陶芸、銀細工などのカルチャー体験も通じて心身を健やかにしてくれる場所です。
死ぬほど暑い時間を除く朝を中心とした時間に色々あります。価格は日本と同じくらいです。
開放的な空間でヨガは行われます。この日も私達が一番乗り。案内されヨガマットの上でウォーミングアップしていると先生が登場。
今日はANNA先生。アナ先生は何やら楽器らしきものを持ち込みスタンバイ。
私達はビンヤサフローヨガを受講。
どんどん人がやってきて満席となりました。多分参加者は皆さんツーリストです。数週間とか数カ月ステイしている人かと思います。女性が6割くらいでした。
長身のバレリーナのような女性、ダイエット目的の方、ゴリゴリゴッツゴツのマッチョな男性、膝を手術してリハビリできれる若者など。
アナ先生のリードであっという間に汗ビッチャビチャ。この旅で一番汗かいたかな。
私は以外にも体は柔らかいほうなので、一通りの動きはできました。ゴリゴリマッチョくんは辛そう。
ヨガマットはこすれてボロボロでしたが下にふかふかマットが敷いてあるので肘や膝は痛くないですよ。
レッスンも後半、先生は先ほどの謎の楽器をバッグから取り出し演奏しまじめました。アコーディオンのような空気を使う楽器です。なんとも安らぐ音色です。
そしてシャバーサナ。額を伝わる汗にムズムズすると先生は歌いだしました。
流石です。ヨガの本場バリで先生やるくらいなら歌くらい歌えないと。サンスクリット語?何を言っているかわかりません。
アナ先生のやすらぎの歌に癒され心と体を一つに戻したら終了。
体は出来上がりました。
いよいよ大好きな場所、ウルワツへ。
4年ぶりとなるウルワツは変わらず美しい波を作り出していました。サイズは頭くらい。
もう待っていられません。すぐに準備して膝に良くない階段を降りビーチに降りました。沖に目を向けるとバッチンバッチン当て込む若者の姿と同じくバチバチ当ててる女性の姿が。
世界レベルを目の当たりにできるチャンスです。
私は左のブレイクへ。
美しい水に美し波。
パドルアウトするとすぐに右へと流れてゆきます。正面のポイントには10名くらいのサーファーがいました。ついてすぐに波がきたので最初の1本に乗りました。
良い波。
パドルバックしそのまま左奥のポイントへ移動。そこにいた人たちは正面の人たちと技量が異なりました。ここでもポルトガル語、英語、スペイン語、フランス語が飛び交っています。
その中でもおそらく185㎝はあるであろう長身のブラジル人らしき人のパドルの速さとアクションは並みはずれていました。それと英語を話す女性サーファー。
ここウルワツでも女性サーファーは多く、ガンガン波を攻めてゆきます。
多分自国ではプロサーファーかスポンサーのついているトップアマチュアなのでしょう。ボードには多くのステッカーが貼られています。
ここも高水温。
海にいたサーファー達も次々と上がっては入ってを繰り返します。私は90分ほどで満足。
波とり激戦でしたが、私は勝浦のサーフィンに慣れているので波が割れる「根=ISO」で待ちます。他のサーファー達は波がくれば来たほうに動くので、2本目が異なる根に向かうと間に合わないです。
私は自分の根でまっているので適当に波をキャッチするこに成功します。波は私の思うようにブレイクし思うがままに技が決まります。こんなこと日本ではありえません。
波が私を離してくれないという感じでした。ワイプアウトなし。
大好きなウルワツに別れをつげ再びバランガンのコテージに。
ここバランガンには3泊しました。明日はタウンへ戻りますので最後の晩餐。
もちろんビンタン。
何本飲んだかな?今回は私よりプールにいた朋子先生のほうが飲んだかも。
このバランガンでフランス人家族と出会いました。彼らはサーフィンで有名なホセゴーから来ていました。お子さんは1歳半くらい。お父さんは30歳くらいかな。とても陽気で気さくなフランス人二コラ。二コラ一家はバリでの滞在を終え西ジャワへと旅立ちました。今年の夏には日本にもマリブにも来てくれるとかなんとか。
二コラが旅だったその日にジャワでは珍しい竜巻がウエスタンジャワを襲ったとニュースで見ました。
大丈夫だったかな?
翌朝、ホテルをチェックアウトしクタまで戻る道中にちょこっとサーフィンをグリーンボウルとう場所で。この日はどこも波がなくここだけがありました。
ここも事前に「300段の階段」がきついと話を聞いていました。お寺のある敷地へ入り上から下を見ると高さはありますが波もあります。波につられ行ってみようとなりましたがガイドのマデさんは「膝が痛いか無理よ。マデ待ってる」と。
これが本当にしんどい。半分くらいで膝が震えはじめました。汗が滝。
朋子先生も滝汗。
ようやく下が見えました。
下には物売りの女性が2名。サーファーは私と一緒に降りたご家族だけ。とても美しいビーチには海水浴を楽しむ人の姿が10人ほど。
左側に流れるチャンネルを使い沖へ出ると途中ウミガメが2匹。結構遠いですがカレントにながされればあっという間でした。
ポイントにつくとオンショアが吹き始めました。サイズはセットで頭くらいのでライトブレイク。この旅はじめてのライトブレイクです。
良いとは言えない波で1時間であきてしまい岸へ。
帰りのことを考えると憂鬱です。しばらく休憩し心を決めて階段に挑みます。
ここの階段、ここと限らずバリの階段は超不規則。幅・高さがそれぞれ異なります。だから上り下りはとても辛い。
足はパンパン。膝はガックガク。
20段行くと休憩。
50年の人生でもっときつい階段でした。
途中足をとめると後ろにひっくり返りそうになる嫌な角度。膝泣かせの高さ。そして体力を奪う暑さ。
地元武道大の柔道部の合宿に是非使っていただきたいおススメの階段ですね。
命からがら上まで登りました。
私達はグリーンボウルを後にクタへ向かいました。
途中によったのがチャンプルー屋さん。
ここから先は次回最終回へ。ここからチャンプルーにはまりだします。